Lesson7-4 プロの手を借りる

美容皮膚科医・皮膚科医の存在

いくらスキンケアを正しい知識で丁寧に行っていたとしても、肌トラブルの改善が見られないこともあるでしょう。どうしてもセルフケアでは限界がある部分もあるでしょう。

毎日の肌のお手入れは、コツコツ行い肌の調子を整えていくものであり、即効性を期待するものではありません。どうしても必要な場合には、美容皮膚科医・皮膚科医というプロの手を借りる方法もあります。ここでは、最新技術を導入し肌をキレイにしていくことを目的とした、美容皮膚科で行われる治療について学習していきましょう。

 

美容皮膚科と皮膚科の違い

美容皮膚科

  • 「肌をキレイにする」ことが目的。
  • 施術のほとんどが保険適用外のため費用が高額になる。

皮膚科

  • 「皮膚の疾患を治療する」ことが目的。
  • 保険適用内のため、経済的負担は美容皮膚科と比較すると軽い。

 

美容医療 レーザー

レーザー治療は、シミやニキビ跡など必要な箇所に光照射をすることで除去する治療です。照射時に多少の痛みを感じる場合もあります。

George Rudy/Shutterstock.com

George Rudy/Shutterstock.com

期待できる効果

シミやニキビ跡、あざなどの除去。

治療期間

一回の照射で済む場合もあれば、シミやあざなどが濃い部分に対しては複数回の照射が必要な場合もある。

 

美容医療 フォトフェイシャル

フォトフェイシャルとは、顔全体に光を充て顔の肌トラブル全般に効果を発揮します。近年では、美容脱毛サロンでも施術が行われている事もあります。
フォトフェイシャルは顔全体に行うので、ピンポイントで行いシミなどを消すためのレーザー治療とは目的が異なります。

期待できる効果

シミやシワ、肌のキメを整える効果など。

治療期間

およそ1ヶ月おきに、5〜6回の照射を行う。

 

美容医療 コラーゲン・ヒアルロン酸注入

シワ部分に沿ってコラーゲンやヒアルロン酸を注入することで、肌のハリや弾力を取り戻します。肌に注入したものは、およそ半年かけて吸収されていくので永久持続とはなりません。

Alexander Lukatskiy/Shutterstock.com

Alexander Lukatskiy/Shutterstock.com

期待できる効果

肌のハリ・弾力、シワなどほうれい線を目立たなくする。

治療期間

  • 一度の注入でおよそ半年ほど効果が持続する。
  • 一回の注入にかかる時間は15分程度。

 

美容医療 イオン導入

認可された有効成分である、ビタミンCの安定を高めたビタミンC誘導体を肌に塗り、真皮層に浸透させる方法です。有効成分の浸透率が数十倍良くなるため、様々な肌トラブルに対して効果的な治療法です。

期待できる効果

シミやシワ、毛穴やたるみなどの改善効果。

治療期間

一回のみのイオン導入だけでも効果はあるものの、定期的に行うことでより効果を実感できる。

 

美容医療 フェイスリフト

余分な皮膚を除去することで、たるんだ皮膚を引き上げていきます。たるみにより生じたシワもなくなり、肌のハリを取り戻すことができます。施術箇所はリフトアップしたい部位により異なるものの、傷が目立たないよう耳の下などを切開し余分な皮膚を除去・引き上げを行います。

Africa Studio/Shutterstock.com

Africa Studio/Shutterstock.com

期待できる効果

たるみ、シワ。

治療期間

1つの部分の施術であれば、約一時間ほどの治療一回で完了します。多くの美容皮膚科では入院する必要もなく、当日施術後帰宅可能です。ただしメスを入れている場合には、施術箇所が腫れたり麻酔により体調が不安定になりがちなため、長期の休みを確保したり体調を万全に整えておきましょう。

 

Lesson7まとめ

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