スキンケアコラム⑦ 美白にこだわるのは日本人だけ!?

takayuki/Shutterstock.com

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『日本人向けにつくりました。』

海外コスメメーカーでよく使われるフレーズの一つです。

確かに、肌の色が違えば、肌状態も変わるので日本人に合わせたコスメを開発してくれるなんてすごい!と感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、このフレーズにはもう一つの意味が隠されています。それは、「日本人のために作りました。(私たちは使いませんが。)」というメッセージです。

欧米の人たちは、バカンスでの日焼けがある種のステータスになっています。また、ヨーロッパや静養地とされる地では、日本人女性のように日傘や深くかぶったサンバイザーを見かけることはありません。

もともと肌色が白い白人は、色白肌よりもこんがり小麦色に焼けた肌を好む傾向があります。肌の白さを追い求めるのは日本人の特徴とも言えるでしょう。これは美に関する価値観の違いであります。

肌に持つメラニン色素がもともと少ない白人は小麦色をした肌を好み、白でもなく黒でもない日本人は色の白さを追求するというのは、無い物ねだりかもしれません。

ちなみに、ヨーロッパでは、あまり美白化粧品は販売されていません。探すのに苦労するほどだそうです。ヨーロッパに住む人々は通常美白化粧品を使ることはほとんどないのです。