美容オイルの主な種類
美容に用いられるオイルは、動物性のものや植物性のものがありますが、どちらを用いるにしても100%ピュアな品質の高いものを選ぶことが大切です。酸化した油は肌にとってもマイナスなので注意しましょう。
植物性ピュアオイルで最近よく耳にする人気の植物オイルには、「ホホバオイル」、「アルガンオイル」、「ローズヒップ」、「マカダミア」などがあります。ホホバオイルやアルガンオイルなどは、アロマのエッセンシャルオイルのキャリアオイルとしてもよく用いられています。
ホホバオイル
アメリカ南西部〜メキシコ北部に自生する木の実から採種されます。角質層に含まれるワックスエステルという成分を含んでいます。正確には植物の液体ロウなので、オイルではなくワックス類に含まれます。
- 適した肌質:脂性肌・乾燥肌・エイジング肌
- お勧めのケア:フェイシャル、ボディ、ヘア
- 使用感:さらっとした使い心地で、なじみが良く、ベタつきが少ない。
- 効能:皮脂バランスの調整。ビタミンEによる抗酸化作用と抗菌力。抗炎症作用。シミ・シワの予防。
- 常温で保存可能。
- 選び方:無漂白、未精製の黄色いゴールデンホホバオイルが上質で効能も高いとされている。
アルガンオイル
数年間降水がなくとも枯れることがない、モロッコの砂漠だけに生息する植物から採種されるオイルです。香ばしい香りが特徴で、必須脂肪酸のオレイン酸が40%、リノール酸が35%と豊富に含まれています。
- 適した肌質:エイジング肌
- お勧めのケア:フェイシャル
- 使用感:浸透性がよく肌馴染みがよい。
- 効能:ビタミンEによる抗酸化作用、肌のハリアップ。肌の柔軟作用。
- 常温で保存可能。
オリーブオイル
食用として馴染みがあるオリーブオイルですが、スキンケアオイルとしても様々な製品に活用されています。オレイン酸を豊富に含み、ビタミンA.Eも含まれているオイルは酸化しにくく、乾燥肌やエイジング肌の改善役立ちます。粘度が高いため、他のキャリアオイルとブレンドするのがお勧めです。
- 適した肌質:乾燥肌・エイジング肌
- お勧めのケア:フェイシャル、ボディ
- 使用感:粘度が高く香りが強い。
- 効能:シミ・シワの予防。抗炎症作用。筋肉をほぐす事による痛み緩和、疲労回復作用。
- 選び方:スキンケアに用いるなら、グレードが最も高いコールドプレス製法のエキストラバージンオイルを使用する。
スイートアーモンドオイル
アーモンドオイルにはビターとスイートがあり、スイートは古代ギリシア時代からトリートメントに用いられてきたという長い歴史を持ちます。植物オイルの中でもトップクラスのビタミンE保有率を誇ります。肌にゆっくりと浸透するため作用も穏やかとなり、敏感肌や幼児の肌にも使用しやすいオイルです。
- 適した肌質:敏感肌
- お勧めのケア:フェイシャル、ボディ
- 使用感:粘度が高い。ゆっくり浸透する。
- 効能:保湿作用、抗炎症作用。皮膚への柔軟作用。
- セルフブレンドのオイルとしても人気。
椿オイル
日本人には馴染みがある、椿の実から採種されるオイルです。オレイン酸を主成分とし、酸化しにくいため扱いやすく、手頃な価格も魅力的です。乾きにくく保湿効果が高いのが特徴です。
- 適した肌質:乾燥肌
- お勧めのケア:ヘア
- 使用感:ほぼ無臭で使いやすい。
- 効能:抜け毛、フケ、かゆみ防止。
- 常温で保存可能。
マカダミアナッツオイル
マカダミアナッツから採種されるオイルで、フェイシャルからボディケアまで幅広く使用できる上に酸化しにくい、使い勝手が良いオイルです。
- 適した肌質:乾燥・くすみ肌・敏感肌
- お勧めのケア:フェイシャル、ボディ
- 使用感:浸透力が高く、肌馴染みが良い。
- 効能:パルミトレイン酸を含み、血行促進、代謝アップ、キメを整える効果が期待できる。ビタミンA・C・E配合による、トータル的な美肌効果。
- 常温保存可能。
ローズヒップオイル
野生に生えるバラの一種であるローズヒップの種子から抽出されたオイルです。様々なメリットがあるので、特徴をしっかり押さえて正しく使用します。
- 適した肌質:くすみ肌・エイジング肌
- お勧めのケア:フェイシャル
- 使用感:粘度が高くドロッとしている。独特の香りもある。
- 効能:ビタミンA・C・Eにより、シミ・シワ防止、くすみ・毛穴の広がりの改善、水分バランスのコントロールなど多用な美肌効果が期待できる。
- 酸化しやすいため冷蔵保存が望ましい。2ヶ月以内に使用する。
- お勧めの使い方:ホホバオイルなど酸化しにくいオイルとブレンドする。夜のケアに用いる。
スクワランオイル
スクワランとは、人体からも分泌されているオイルで、同等の成分である深海鮫の肝油のスクワレンから生成されています。植物性スクワランとして、オリーブオイル、コーンオイル、ベニバナオイルが原料として使用されることもあり、アレルギーや副作用が少なく、乾燥肌・敏感肌・アトピー肌でも使用できます。
- 適した肌質:敏感肌・乾燥肌
- お勧めのケア:フェイシャル、ボディ
- 効能:代謝促進。細胞の生成サポート。古い角質の除去。殺菌作用によるニキビ予防。免疫力アップ。過酸化脂質生成を防ぐ、など。
- 選び方:インド洋のモルディブ諸島の深度1,000m前後に生息している深海ザメのスクワランが最高級とされる。
馬油
食用の馬肉から採種される動物性のオイルである馬油は、油脂成分が人間の皮脂と近しいことから、古くから美容オイルとして用いられてきた歴史を持ちます。美容ケアだけでなく、やけどの治療や妊娠線の予防など、様々な用途に使用できます。
- 適した肌質:乾燥肌・エイジング肌
- お勧めのケア:フェイシャル、ボディ、ヘア
- 使用感:香りはほとんどなく、浸透力が高い。
- 効能:美容作用。殺菌作用。抗炎症作用。保湿効果。血行促進作用。
- 涼しい場所で約一年ほど保存可能。