Lesson6-8 スキンケアの基本⑧ クリーム

クリームの役割は一言でいうと「閉じ込めること」でしょう。肌に浸透させた化粧水や、必要な皮脂が肌から蒸発していかないようキープするのがその役割です。クリーム、保湿クリーム、美容クリームなどクリームにも様々な種類がありますが、その役割からスキンケアの最後に使うのが基本です。

DeeMPhotography/Shutterstock.com

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その特徴は油分が多いことで、こってりとしたテクスチャーであるがゆえに「テカるからスキンクリームは使わない」という方も多いようです。しかしそもそもそのテカりやベタつきの原因は、「乾燥」の可能性があります。実は肌が乾燥することで、皮脂を大量に出し肌を守ろうとしている場合がほとんどなのです。

正しい使い方をすれば肌の乾燥を防ぎ、余分な皮脂によるテカリも防げる可能性があります。クリームの効果や種類を理解して、上手に使いこなしましょう。

 

クリームの効果

クリームは乳液よりも油分の配合量を増加させたコクのある基礎化粧品の1つです。美容液と同様にクリームには美容成分を含む保湿効果を期待できます。

美容液が肌への栄養を与えるものなら、クリームは肌の潤いをキープする役割をします。クリームの中にはオイルフリーのものもあるのでニキビ肌でも使用でき、配合成分や使用量を調節することでどんな肌タイプにも使える保湿コスメです。

〜how to クリーム〜

クリームを使うのは、スキンケアの最後です。

  1. 適量を頬、額、その他乾燥が気になる部分につけて伸ばします。
  2. 全体につけたら、両手で顔全体を包み込みましょう。これにより浸透率が高まります。
  3. ベタつきが気になる時やメイク前はティッシュで軽く押さえましょう。

*油分を含むので、スキンケアの途中で使用すると、その後のスキンケアコスメの浸透に影響してしまいます。与えた潤いを閉じ込める役割もあるので、使用する順番は一番最後にしましょう。
*つける量はメーカー推奨量ですが、カサつきが気になるところには重ねづけし、皮脂が多いTゾーンは薄く塗るなどの微調整を行いましょう。

 

クリームが必要なのはこんなとき

クリームは、肌の乾燥が気になる季節や、乾燥肌・敏感肌の方に特に必要とされます。乳液とクリームを両方つける必要はないので、どちらかをスキンケアの最後に行いましょう。

また、上で述べたように、オイリー肌だと思っていたら実は乾燥肌だったという方も多くいらっしゃいます。自分の肌タイプは、間違ったケアによって分かりにくくなっている場合もありますので、よくチェックしてみましょう。

 

お勧めの配合成分は?

クリームに配合される成分としてチェックしておきたいのは、乾燥肌に効果があると言われる下記の3つです。

  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン
  • セラミド

ヒアルロン酸は保水力に優れ、肌のみずみずしさを保つ役割を果たします。コラーゲンは肌のハリをキープすることで、なめらかでシワが気にならない肌を維持するのに役立ちます。

また、最近注目されているセラミドは、細胞と細胞をつなぎ合わせている成分で、「これ無しでは美肌はありえない」とまで言われるものです。コラーゲンやヒアルロン酸をどんなにたっぷりと与えても、セラミドがなければ意味がない、という程重要な存在です。

クリームの種類には、医薬品・医薬部外品として販売されているものもあります。医薬品・医薬部外品クリームには薬効成分を多く含むので、乾燥肌や敏感肌の場合は美容クリームよりも薬効成分を配合した保湿クリームを選ぶとよいでしょう。

Maryna Kulchytska/Shutterstock.com

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