Lesson6-7 スキンケアの基本⑦ 美容液

美容液とは

美容液は、肌をより良くするために保湿成分や美容成分が高濃度に配合されたものです。そのため、肌に栄養を与えるスキンケアの中心ともいえます。

goodluz/Shutterstock.com

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化粧水や乳液は主に表皮の中の角質層を潤し整えますが、美容液はさらに高保湿成分で角質層の保湿効果を高めたり、その下に位置する真皮層のケアをしていきます。

美容液は化粧品の中でも最も効果が現れやすく、効能が期待されるものです。そのため、化粧品メーカーも特に力を注いでいる場合が多く常に研究を重ねているため、最新の技術を体感できるのも美容液の特徴です。保湿やエイジングケア、美白といった肌の目的に合わせた美容液を取り入れましょう。

美容液というと容器が小さいものがほとんどですが、有効成分の配合量は同じラインの化粧水や乳液よりも多く含まれています。高濃度に配合されているため少量でも十分に効果を発揮します。

気になる部分には、特別なケアとしてではなく日常のスキンケアのひとつとして取り入れましょう。

※炎症が起きていたり、著しく肌の乾燥が気になるときは、美容液は肌に負担をかける場合もあります。そのような場合には美容液の使用は控えましょう。

〜how to 美容液〜

  1. 基本的には化粧水の後、水分で肌が柔らかくなってから使用します。製品によりつける順番が異なるので、しっかり確認しましょう。
  2. 適量を手に取り、手の平の温度で温めてから顔にまんべんなくつける、もしくは気になる部分に部分的につけます。
  3. 両手で顔を包み込み、肌に浸透させます。

※浸透を高めるために、蒸しタオルやスチーマーを使用してから使用するとより肌に浸透しやすくなります。

 

美容液の種類①水溶性と油溶性

美容液の多くは水溶性のものですが、中には油分を含んだ美容液もあります。先に油分の入ったものを肌に乗せると、水溶性の美容液は浸透できず効果は半減されるため、同じ美容液でも水溶性→油溶性美容液の順番で使用しましょう。美容成分は先につけたものがより浸透するイメージを持つとよいでしょう。

例えば、シワ対策の美容液は表皮の下にある真皮に働きかける必要があります。保湿対策の場合、保湿箇所は角層です。この場合、つける順番はシワ対策のエイジングケア美容液、保湿対策の美容液になります。

肌の構造を知ることで、スキンケアコスメのつける順番も理論的にわかるようになります。

 

美容液の種類②テクスチャー

液体タイプの美容液・・・さらっとした液体タイプは、水や水溶性分と有効成分でできています。

乳液タイプの美容液・・・乳液のようにとろみがあるものは、液体タイプの成分にプラスして油性成分や界面活性剤が配合されています。

美容ジェル・・・有効成分に加え、水分や増粘剤がプラスされます。

 

美容液の種類③配合成分の効能別

保湿美容成分

セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンといった高保水能力成分が高濃度で配合されています。肌の中で潤いを逃さずキープでき、肌土台そのもの整えていきます。

美白美容成分

メラニン色素の生成を抑制する効果のあるビタミンC誘導体や、アルブチンといった美白有効成分が高濃度に配合されています。美白コスメは基本的に予防するためのものなので、できてしまったシミには漂白効果のある美白美容液を選びましょう。

エイジングケア成分

保湿成分や年齢によって失われるハリや弾力をサポートし、肌の代謝を促進してくれる作用のあるレチノールやビタミンC誘導体、プラセンタなどが高濃度に配合されています。

 

美容液を使い始めるタイミングは?

Ariwasabi/Shutterstock.com

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美容液は価格も高く、特別な時に使用するスキンケアコスメといったイメージがありますが、非日常のスペシャルアイテムではありません。化粧水と乳液のみを使っている20代や30代の方は多いですが、脂性肌の場合など皮脂分泌が活発な場合は、乳液よりも化粧水+美容液の組み合わせの方が良い場合もあります

使い始めるタイミングは、自分の肌と向き合うことで分かります。

「美容液なしのスキンケアでは肌の調子が整わない」
「改善しない」
「もっと良くしたい」

このように感じた時には、目的別に美容液のアイテムをプラスするとよいでしょう。様々な種類があるので自分の肌に必要な美容液を選びます

使い始めたら、少なくとも美容液1本使い切ってから合う・合わないを判断しましょう。肌の生まれ変わりのサイクルや年齢により、短期間では分かりづらいのです。