Lesson2-1 肌質・肌タイプとは

Lesson1で学習した皮膚の構造は、基本的に全ての人が同じものを持っています。しかし、皮膚の機能や働きは、遺伝や環境要因などにより人それぞれ異なります。それにより、肌の状態や質(肌質・肌タイプ)が人によって異なるのです。

肌質は、年齢だけでなく、生活習慣やホルモンの働きによっても常に変化しています。そのため自分のベストコンディションを保つには、正しい肌質・肌タイプの判断とそれに合わせたケアが必要となります。

 

肌タイプを知り、肌質を見極める重要性

自分の肌状態を知ることはとても大切です。肌の状態は上で述べた要因の他に、水分と油分のバランスでも変化します。水分と油分のバランスは、年齢・環境・季節など様々な要因により変化しているため、時期や環境により、必要なケアが異なります

基本的に、美しい肌を保つために必要な皮膚構造のコラーゲンやヒアルロン酸は、加齢によって減少していきます。環境の変化によりホルモンバランスの乱れが生じたり、大気汚染物質の影響で肌が突然敏感になることもあります。季節の変化により、湿度や気温の変化が生じ、毛穴の開きや肌の乾きが気になるようになります。特に季節の変わり目は、急激な変化に対応できず肌トラブルが起きやすい時期です。

自分ひとりの肌をとってみてもこれだけ変化が大きく、肌質を適切に見極め、それに合わせたケアをする必要があります。そのためには、やはり自分の肌に触れ、肌状態を確認・把握していくことです。1日2回は肌と向き合う時間があるとよいでしょう

まずは、自分の肌タイプ、肌状態を知ることから始めましょう。「今日は肌が乾燥しているな」、「ニキビができた」、「ざらついているな」と感じられるのは肌と向き合っているからわかることです。状態が把握できればそれに応じたケアができます。

肌タイプには、普通肌・脂性肌・乾燥肌・敏感肌・いくつかの要素が組合わさった混合肌とありますが、それぞれの特徴や必要なお手入れ方法を知ることからはじめましょう。

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簡単肌タイプチェック

下記の肌チェック表で、簡単に自分の肌タイプを診断してみましょう。スキンケアスペシャリストとして全ての肌タイプに関わる知識を持つことは大切ですが、まずは自分の肌タイプから学習していくと修得が早くなります。

A.
□目元、口元の乾燥が気にならない。
□ニキビができない。
□顔がテカらない。
□化粧品でかぶれたことがない。
⇨このチェック欄に多く当てはまる場合は、普通肌。
B.
□洗顔後、しばらく経つと、Tゾーンがテカる。
□毛穴の開きが気になる。
□頰がベタつく。
□ニキビができやすい。
⇨このチェック欄に多く当てはまる場合は、脂性肌。
C.
□洗顔直後、肌のつっぱりを感じる。
□目元、口元の乾燥が気になる。
□一日中、頰のかさつきが気になる。
□肌トラブルが起きやすい。
⇨このチェック欄に多く当てはまる場合は、乾燥肌。

D.
□肌荒れ、肌トラブルが頻繁に起こる。
□新しいスキンケアコスメを使うと刺激を感じることがある。
□洗顔直後、肌のつっぱりを感じる。
□目の周りや口元のシワが気になる。ハリや弾力が足りないと感じる。
⇨このチェック欄に多く当てはまる場合は、敏感肌。

次から、それぞれの肌タイプについて詳しく学習していきます。