Lesson2-3 脂性肌

脂性肌の肌状態

脂性肌とは、皮脂の分泌量が多く皮膚表面の油分が多めのタイプの肌を指します。皮脂の分泌が活発なため、皮脂膜が必要以上に厚くなっており、肌は酸性に傾きがちです。

顔は体の中でも毛穴が多く、特にTゾーンは皮脂の分泌も盛んなパーツです。皮脂は天然クリームと言われる肌の潤いを守る重要な働きがあるものの、分泌されすぎると毛孔が皮脂でふさがれるマイナス要因となってしまいます。

また皮脂は外気と触れることで酸化しますが、酸化した皮脂は肌の老化を早める原因物質となります。さらに過剰な皮脂は、テカリやベタつき、メイク崩れの原因となります。また皮脂は汚れが付きやすいため、雑菌が繁殖しやすくニキビの原因ともなります。

男性ホルモンの分泌が活発な方や、精神的ストレスがある方、胃腸の働きが弱い方にも多く見られる肌質タイプです。

puhhha/Shutterstock.com

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脂性肌デイリースキンケア

  • 強くこすったり洗いすぎると皮脂を過剰に落としてしまい、「皮脂が不足している」と体が誤認して、皮脂分泌をより促す恐れがあります。そのため一日に何度も洗顔するなど、過剰なケアは逆効果になります。
  • スキンケアコスメは、油分の少ないさっぱりとしたタイプを選ぶようにしましょう。

毎日のスキンケアで取り入れたいお手入れは、皮脂を吸着・除去するクレイ入りの洗顔やふき取り化粧水や収れん化粧水の使用、ビタミンCまたはビタミンC誘導体配合の化粧水や美容液などです。適切な皮脂コントロールを行いましょう。

また脂性肌の場合でも水分を補ってあげることは重要です。保湿ケアは必須となりますので、油分の少ない美容液、乳液などを適量使用します。脂性肌の場合、美容オイルの使用は控えたほうがよいでしょう。

注意点

日中はこまめに皮脂を取ることが必要ですが、取り過ぎは逆効果となります。脂取り紙は皮脂を取る効果が高いため、過剰に押さえつけたり、こするように使用するのは避けましょう。脂取り紙の代わりにティッシュやコットンを使用する方法もあります。

また、化粧水だけの使用は保湿不足になり、皮脂が過剰に分泌されてしまう可能性があります。それにより表面は脂っぽく、中は乾燥状態というインナードライの原因となるため、保湿は十分に行いましょう。

ポイント:スキンケアコスメでのケアは保湿が必須!皮脂の取り過ぎは避け、食事にも気を使ってみましょう。刺激物や甘いもの、油っぽいものは皮脂分泌を過剰にするため、摂取しすぎないようにします。