Lesson3-6 肌トラブル・たるみ

たるみは老化現象の1つで、皮膚の弾力や水分量の低下、表情筋が緩む事で起こります。シワを引き起こす原因ともなり、目元や頬、あごなどに多く現れます。

また、老けた印象を一気に加速させるほうれい線も、頬にたるみが生じることで起こるとされています。

©kei907– Fotolia

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【症状】

  • 顔全体に起こる。特に脂肪分が多い頬、まぶた、目の下に起こりやすい。
  • 皮膚がたるむので、ほうれい線や目とほうれい線の間にできるゴルゴ線、二重アゴ、頬のコケが目立つ。

【原因】

  • 皮下組織の下に位置する筋肉の衰えにより、皮下組織が支えられなくなるため。
  • コラーゲンやエラスチンが変性することにより、皮膚の弾力を保つ真皮の機能が衰えるため。
  • 紫外線や乾燥によりコラーゲンやエラスチンの構造が崩れ、弾力が低下するため。
  • 重力の影響。

【対策】

真皮層のケアを重点的に行うようにしましょう。紫外線対策や乾燥対策をしっかり行い、真皮層にまで届く保湿ケアが重要です。また、表情筋を鍛えたり、マッサージや咀嚼そしゃく回数を増やすことで筋肉に刺激が伝わり、また血行も良くなるので細胞に栄養を行き渡らせることができます。さらに家庭でのお手入れをランクアップさせるなら、美顔器を使用して表情筋や真皮の活性を行うのも効果的です。

生じてしまったたるみケアは、セルフのスキンケアでは限界があるため、美容皮膚科などでのラジオ波、レーザー治療、フェイスリフト、ヒアルロン酸注射も有効な手段の1つです。

 

たるみが目立ちやすい部分

頬の毛穴
毛穴の部分でも学習しましたが、たるみにより毛穴が最も目立ちやすいのが頬です。初期のたるみで、皮膚のコラーゲンが緩んでくるために生じます。

二重あご
太っているわけではなく、フェイスラインのたるみにより生じる事もあります。頬からあごにかけて存在する脂肪を、皮膚が支えられなくなることで二重あごになります。その他にも、リンパの流れが悪くなることでも生じます。

ほうれい線
シワとよく間違えられますが、こちらはたるみの症状です。頬の脂肪は分厚く、それが支えきれなくなることにより生じます。年月を重ねることで徐々に目立ちやすくなります。

涙袋
現代では涙袋が美人の条件とも言われていますが、ぷっくりした若い年代の涙ぶくろではなく、年齢を重ねて薄い目元の皮膚がたるむことによってできるものもあります。目の周りの脂肪を支えられなくなっており、また眼輪筋がんりんきんの衰えも要因の1つとなります。