肌トラブルの原因には、体内に要因がある場合と環境要因による場合があります。季節の変化は日本では避けられない環境要因の1つです。
季節の変わり目は気温や湿度の変化が大きく、そのため体や皮膚はその変化に対応しきれず肌トラブルが起きやすくなります。皮膚の水分量と油分量のバランスが崩れるため、乾燥を感じたりニキビができやすくなったり、バリア機能の低下により肌が敏感になります。
また、季節の変わり目は環境が変化するタイミングでもあります。新しい職場、新しい人間関係などの環境の変化により、意識しないうちにストレスを抱え込むことも多くなります。ストレスは活性酸素を増やすだけでなく、自律神経のバランスをも乱す原因になるため、心のケアも意識してみましょう。
季節の変わり目と肌状態
肌が敏感になり不安定な状態になりやすい季節の変わり目は、その時期に合わせた対策が必要となります。普段から肌の調子を確認する習慣をつけ、些細な変化にも対応できるようにしておきましょう。
春
- 乾燥が和らぎ、潤いが増す。
- 花粉、ホコリ、強風、寒暖の差、環境の変化により、肌が不安定になりやすい。
- 紫外線の影響が強くなる。
- デトックスの季節である春は、吹き出物なども増える。
- 新生活のスタートや職場の移動など、新しい環境でのストレスを感じやすい時期。
【対策】
- クレンジング・洗顔で汚れを落とすことを心がける。
- 肌が不安定になりやすいので、保湿ケアを積極的に行う。
- 紫外線が急激に多くなるので、しっかりと紫外線対策を行う。
- 冬に溜め込んだものをしっかりデトックスできるような食生活を心がける。
- ストレスをためない様、リラックスできる時間をとり発散できるようにする。
夏
- 汗・皮脂量が増え、毛穴の詰まり・開きが目立つようになる。
- 紫外線のダメージで日焼け・シミ・肌のゴワつきを感じる。
- 冷房の影響で、肌代謝が低下する。
- 化粧が崩れやすく、ニキビができやすくなる。
【対策】
- 紫外線対策は、日焼け止めのこまめな塗り直しを行い、落とす時にはしっかり落とす事を心がける。
- テカリ・汗はこまめに拭き取る。
- ニキビ・毛穴ケアを入念に行う。
- 冷房による乾燥や冷えに対処するため、保湿や身体を温めることを意識する。
秋
- 夏の紫外線ダメージが残る。
- 気温・湿度の変化により、目元・口元の乾燥が気になりはじめる。
- 実りの秋で食べ物が美味しくなり、食べ過ぎの傾向になる。
【対策】
- 夏のダメージを肌に残さないよう、集中的な美白・保湿ケアを行う。
- 冬に向けて保湿ケアを始める。
- 食生活をコントロールできるよう、メリハリを付けてリセット期間を設けて、腸内環境を正常に保つようにする。
冬
- 気温・湿度の低下による乾燥の影響を受ける。
- 冷えによる血行不良でくすんだ肌色になる。
- 暖房により室内が過剰に乾燥する。
- イベントやパーティーなどが増えることで、食生活や睡眠などの生活習慣が乱れがちになる。
【対策】
- 十分な保湿ケアを行う。
- 入浴・マッサージなど血行を促進を高める要素を取り入れる。
- 食べ過ぎや飲み過ぎに気をつけ、食生活をコントロールできるよう、リセット期間を設けるなど、腸内環境やデトックスの機能を正常に保つようにする。