免疫力とは
免疫力とは、体を守るために私たちの身体にもともと備わっている力です。血液成分中の白血球に含まれる免疫細胞や腸の機能がこの免疫力を司っています。免疫力の低下は、風邪や病気などの症状が起こりやすくなる他、肌のバリア機能の低下にもつながります。
免疫力と自律神経・肌状態との関係
免疫力はLesson4-3で学習した自律神経と関係しています。ストレスが多くなったり常に興奮した状態などで交感神経が優位になり続けると、肌の炎症が起きやすくなります。反対に副交感神経が優位になり続けると、肌のアレルギー症状が出やすくなり、肌が刺激に対して過敏に反応するようになります。
つまり、免疫力を高めることと、自律神経のそれぞれの切り替えをうまく行いバランスをキープすることが肌トラブルを予防することに繋がるのです。
免疫力と腸内環境の関係
免疫細胞の約7割は腸で作られていると言われており、免疫細胞が正常に活動できるのは、腸内に存在する腸内細菌の働きによります。
腸内環境が悪化すると腸内細菌のバランスが崩れ、免疫力が低下すると共に、正常な栄養吸収もできず、また有害物質が腸壁から血管内に侵入することで、様々なトラブルが発生します。排泄機能のうち最も大きな割合を占める排便もスムーズに行えないため、老廃物質や有害物質が体内に蓄積され、それが肌トラブルにも繋がります。
免疫力を活性化させるためにも、腸内環境の改善に取り組んでみましょう。そのための食スタイルなどはLesson9で詳しく学習します。
免疫力を高める(免疫細胞を活性化する)方法
- 体温を上げる・・・免疫力は体温が1度下がると約37%低下し、1度上がると約60%活性化されます。(具体的な方法はLesson9-5で学習します)
- 質の良い睡眠をとる・・・自律神経のバランスが整います。
- ストレスを溜め込まない・・・ストレスにより免疫細胞の活性が低下します。
- 汗ばむ程度の有酸素運動を行う・・・成長ホルモンが分泌され、血行がよくなります。
- 笑う・・・作り笑いでも口角を上げると、免疫細胞の働きが活発になります。笑いによる免疫力活性効果は科学的にも証明されており、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性化により、ガンを自然に治癒させていく1つの方法としても注目を集めています。
- アルコール・喫煙を控える・・・アルコールの過剰摂取や喫煙は、血流を悪くする、免疫力が低くなるなどの影響があります。
- 薬指以外の爪の生え際を揉む・・・副交感神経が優位になり、血管が広がり免疫力が高まります。