Lesson11-4 美しくエイジングするコツ

気持ちまで歳を重ねない

Alena Ozerova/Shutterstock.com

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肌と体は繋がっています。そして体と心も繋がっています。

心が落ち込むと肌に影響が出てしまうのはそのためです。60歳の人が生まれたての赤ちゃんの肌にはなれませんが、少しでも肌や健やかな状態を保つためには、丁寧なスキンケアと食事や運動を取り入れ、笑顔いっぱいの心も体も健康的な毎日を送りましょう。

心の持ちようや笑顔は、気休めのように思うかもしれませんが、これらは立派なエイジングケアの一つと言えます。肌老化が進みシミやシワなどを隠すことばかりに執着していると、気持ちまで暗くなり一層老けて見えてしまうのです。

毎日のスキンケア

毎日のスキンケアでは、下記の事を意識してみましょう。どれも難しいことではありません。

  1. より高保湿なものを取り入れ、肌状態を確認しながら丁寧にスキンケアを行う。
  2. 肌のハリや弾力のためにコラーゲンやたんぱく質を意識的に食べる。
  3. 血行や代謝を促進するために、ウォーキングなど続けられる運動を行う。
  4. 自分の人生に誇りを持ち、毎日笑顔で楽しんで過ごす。

時間の経過によるエイジングは避けられませんが、肌や体にとって心地よい毎日を送ることで、若々しい肌・体・心を維持することができます。年齢を重ねることを恐れずに、歳を重ねることを楽しみながら過ごす、これこそ最大のエイジングケアとも言えるでしょう。

 

美しく年齢を重ねるための年代別スキンケアの考え方

どの年代にとっても、紫外線対策と規則正しい生活は必須であり、肌老化と密接な関係があります。そして、年齢とともにターンオーバーが遅くなり肌の衰えを感じてきます。基本的なスキンケア+肌状態に合わせたスキンケアを行い、その時々の変化に対応していきましょう。

20代

25歳頃になると、肌の変化を感じ始めます。「お肌の曲がり角」とも言われる年齢です。

まだまだ代謝が活発とはいえ、ストレスや偏った食事、生活習慣の乱れで肌はアンバランスになりがちです。乾燥や肌のザラつき・ゴワつき、ニキビに悩まされることもあり、またシミがポツンとでき始めるのもこの頃の特徴です。

エイジングケアとしては、これまでよりも保湿成分の高いものを使い始めるタイミングです。乾燥が気にならない場合はクリームはまだ必要ありませんが、化粧水+美容液+乳液+定期的な角質ケアを始めましょう。百貨店などのコスメカウンターで肌を見てもらい、客観的に肌状態を確認してみるという方法も有効です。

30代

肌の水分量や水分保持力の低下、油分の減少を感じ始めます。肌のくすみを感じやすくなるのもこの頃です。与えるだけのスキンケアではなく、潤いをキープするためのスキンケアをより意識しましょう。乳液だけでは足りない場合には積極的にクリームの使用をスタートさせましょう。

肌のハリや弾力も低下していくため、角質層の潤いケアだけでなく、美容液による真皮層のケアも必要になってきます。さらに、代謝の低下によりターンオーバーが一ヶ月以上かかるようになります。肌の代謝を促進するケアやたるみ予防・くすみ対策として血行促進させる顔の運動やマッサージを始めましょう。

40代

肌力そのものの低下を感じ始めます。40代は、ターンオーバーが遅くなりこれまでに浴びた紫外線の影響が肌に表れ始めます。油分の減りを実感したり、毛穴のたるみやハリ・弾力、シミ、シワなど肌老化現象が顕著に現れてくるでしょう。これまでのスキンケアを見直し、より高保湿なスキンケアを取り入れましょう。保湿ケアはもちろん、クリームでの濃厚な保湿ケアは毎日行いたいところです。

50代以降

この年代を迎えると、ある程度の肌老化を実感している頃かもしれません。肌だけでなく体の変化もあります。ホルモンのバランスや筋力の衰え、代謝の低下で肌は傾き、肌状態も不安定になります。

50代になると、ターンオーバーが2ヶ月ほど(もしくはそれ以上)かかると言われています。ターンオーバーを促すことを意識し、食べ物からのエイジングケアを積極的に取り入れましょう。毎日のスキンケアでは、乾燥しがちな肌力を高めるために角質層の潤いを満たしましょう。皮脂や潤い成分が不足しているので、洗浄力のマイルドな洗顔と高濃度の保湿成分が必要です。

Lesson11まとめ

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