Lesson13 スキンケアに関する疑問

Lesson13では、スキンケアに関する疑問を解消していきます。様々な情報が氾濫していますが、不安点や疑問点を解消することで、自分なりのスキンケア方法を見つけていきましょう。

SvetlanaFedoseyeva/Shutterstock.com

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Q.高価なコスメを使えば美肌になれる?

A. 高価なコスメには品質の良い成分が配合されていることが多く、高価なものと安価なものでは、「成分の違い」「ベースとなる基剤の違い」「製法の違い」があります。3000円と5000円の差はあまりありませんが、3000円と30000円のコスメでは効果や安全性が変わってきます。

しかし、必ずしも高価なコスメを使っているから美肌になれるとは限りません。

大切なのは、自分の肌に合った成分が配合されているか、正しい使い方ができているかどうか、です。コスメの効果を最大限に発揮するには、「コスメの正しい使い方×量×肌タイプの組み合わせ」が最も重要です。

無理に高価なものを選ばなくても、ここまで学習して身に付けてきた、肌質とそれに対応する成分を把握する知識をフル活用してコスメを選ぶことで肌は改善するため、高価なものにこだわる必要はありません。

 

Q.高価なコスメをケチケチと使うのと安価なコスメをたっぷり使うのはどっちがいい?

A. 化粧品には、一回に使う量(基本的に手の平の場合、500円玉程度の量)がメーカーによって決められています。適量を使用する、というのが基本です。それよりも使用量が少ない場合、期待する効果は得られません。

どんなに肌に良い成分であっても、少量の場合乾いた手と肌で生じる摩擦は乾燥やシミの原因になります。高価なものを推奨量よりも少なく使用するのであれば、量を気にせずに使える安価なコスメを使う方が肌への負担は減ります。
理想は良いものを十分量使うことですが、高価なものを継続して使用するのが難しい場合は、安価なものをたっぷり使いましょう。

 

Q.コットンと手でつけるのはどちらがいい?

Payless Images/Shutterstock.com

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A. どちらでも構いません。それぞれにメリットとデメリットがあり、肌質によって変わってきます。コットンの使用は、脂性肌の方が適しているなどの特性があるので、好みや肌タイプに応じて使い分けましょう。

コットン・・・脂性肌向け

コットンを使用する場合は、パッティングまで行い最後に両手で顔を包み込み浸透させるようにしましょう。コットンパックもお勧めです。

■メリット

  • 肌に均一につけられる。
  • 正しいパッティング方法は整肌効果があり、テカリやニキビ予防、くすみ解消になる。

■デメリット

  • 強くこするように使うと肌が傷つく。
  • 一回あたりの使用量が手でつけるよりも多い。

手・・・乾燥肌・敏感肌向け

■メリット

  • 肌の温度で浸透が高まる。
  • 肌への刺激が少ない。

■デメリット

  • ムラになりやすい。

 

Q. どれくらいで肌に効いているかを判断すべき?

A. コスメの効果は個人差がありますが、ターンオーバーが28日周期であることから1ヶ月〜1.5ヶ月ほど使い続けてみてください。肌の異常を感じた場合、使用を控える必要がありますが特に異常を感じない場合はそれくらいの期間は必要です。

また、美容液など高機能なものは、使用して1週間〜10日ほどで何らかの効果が実感できるように作られています。その時点で一度肌状態を確認し、効果を感じられているかどうかを判断しても良いでしょう。

 

Q. コスメはライン使いするべき?

A. できればライン使いをオススメします。ライン使いしなければならないわけではありませんが、揃えて使った方がスキンケア効果はアップします。

スキンケアコスメには一通り、ライン使いができるようクレンジングから美容液、クリームまで揃えているメーカーがほとんどです。たとえば、ニキビケアなら、同じスキンケアコスメを使うと、どれも共通の有効成分が配合されています。化粧水や美容液などアイテムをまたいでも配合されている成分が共通のラインでケアすることで、その有効成分をより効果的に肌に浸透させることができます。美白ケアに関しても同様に、美白有効成分を統一することで効果アップが期待できます。

このような理由から、化粧品メーカーはライン使いを前提として、より効果を実感できるものを組み合わせ作っています。単品でも得られる効果はライン使いすることで、その効果は倍増すると考えてみてください。

 

Q.スキンケア、まずどこから変えてみるべき?

Alim Yakubov/Shutterstock.com

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A.何かを変えるときは、まずクレンジング・洗顔料から変えてみましょう。スキンケアは潤す・与えるといったことに意識を向けがちです。しかし、潤いは肌がキレイな状態でないとしっかりと浸透しません。

脂性肌で悩んでいる方は、もっとシンプルな配合でつくられた洗顔を選ぶようにしましょう。乾燥肌で悩んでいる方は、洗浄力が強すぎて肌に潤いが残っていないかもしれません。与えるスキンケアは、落とすスキンケアができてはじめて効果が感じられるものです。まずは、落とすところから見直していきましょう。

Yuganov Konstantin/Shutterstock.com

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Q.スキンケアはすればするほどいい?

A.まず肌のお手入れ回数からいうと、1日2回で十分です。

もし、1日2回のスキンケアでも乾燥が気になる場合は、お手入れ回数を増やすのではなく使用しているコスメの見直しが必要です。洗浄力が強すぎている、保湿成分が足りていないことが考えられます。また、脂性肌の場合でも同様に過剰なスキンケアは、皮脂を取り過ぎてしまい余計な皮脂を分泌することになります。1日2回のスキンケアで満たされるコスメを使用するようにしてください。

一回あたりの量に関しては、メーカー推奨量を守りましょう。多くつけても一回に肌が受け止められる量には限りがあります。また、しっかりと肌に浸透してから次に移らないと効果は半減します。気になるところには、時間をおいてピンポイントで重ねづけする程度にしましょう。ただし、乾燥が気になる場合などは時間をおいて(しっかりなじませてから)であれば、重ねづけは効果が期待できます。化粧水をつけた後のコットンパックは効果的な水分補給と透明感アップにつながります。

 

 Dmitry Bodyaev/Shutterstock.com

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