Lesson6-3 スキンケアの基本③ 洗顔と洗顔料

洗顔の目的

洗顔の目的は、おおまかに下記の2種類に分かれます。

  1. 寝ている間に分泌された皮脂や、顔についたホコリなどを落とすため。
  2. クレンジングで落としきれなかったヌルつきや汚れを洗い落とすため。

皮脂は絶えず毛穴から分泌されています。適度な皮脂は肌を守る皮脂膜(天然クリーム)として優秀な働きをしますが、過剰な皮脂は毛穴を詰まらせてニキビの原因になったり、テカリやベタつきといったメイク崩れの原因になります。一方で、少なすぎると肌のバリア機能が低下し、肌は乾燥してしまいます。

適度な皮脂量を保つためにも洗顔はとても重要です。洗顔でも、洗顔料を使用する場合や水だけの洗顔などその方法は幾つかありますので、後ほど詳しく学習します。

BeautyStockPhoto/Shutterstock.com

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〜how to 基本の洗顔〜

  1. 手を清潔にし、顔を予洗いします。
  2. 洗顔料を使用する場合は、適量を使用し泡立てが必要なタイプの洗顔料はしっかりと泡立てます。
  3. 皮脂の多いTゾーンから泡をのせていきます。
  4. Uゾーン(フェイスライン・頬)にもつけます。
  5. 最後に最も皮膚の薄い目元や口元にのせましょう。
  6. なるべく指に力を入れずにくるくると肌に伸ばし、泡の場合は泡を転がすように。泡立たないタイプはクレンジング時のように優しく洗いましょう。
  7. 最後にぬるま湯ですすぎ、柔らかいタイルで水分を吸着させるように優しく拭き取りましょう。

※髪の毛の生え際やフェイスラインのすすぎ残しがないように注意しましょう。毛穴を詰まらせたり、炎症の原因になります。

 

洗顔料の種類

洗顔料にはいくつかの種類があります。洗顔料の主な成分は水溶性成分(保湿剤)、界面活性剤です。プラスαで有効成分や香料、着色料、防腐剤などが配合されています。

固形石鹸

AlexeiLogvinovich/Shutterstock.com

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  • 透き通った石鹸には、多く保湿成分が配合されているのでマイルドな洗い上がりになる。
  • 透き通っていない石鹸は保湿成分よりも、石鹸成分の方が多く配合されているので洗浄力が強めでさっぱりと洗い上げる。
  • 石鹸のメリットは、素材がシンプルで洗浄成分としての油脂と水酸化ナトリウム、そして保湿成分のグリセリンだけでも作れ、香料や着色料を使用せずにすむことである。(石鹸の中には、石油系合成界面活性剤を使用しているものもある。)

クリーム、ペースト、リキッドタイプの洗顔フォーム

  • クリームやペースト、リキッド状にする過程で界面活性剤が必要になる。
  • キメ細かい泡を立てられるので、肌を擦らずに済む。
  • 様々な肌質に合わせた洗顔料で種類も豊富にある。
  • 洗い上がりがしっとりするものには30〜40%の油分が配合してあり、肌表面に油膜を張る。

※泡立たないタイプ

  • 洗浄力が抑えられていて、肌に優しい。
  • そのまま使えるので、楽に洗顔できる。
  • 洗浄力がやや低めなので脂性肌には向かない。

 

パウダータイプの洗顔料

  • 洗浄成分が酵素や弱酸性アミノ酸系なので肌に優しい。
  • 天然成分や無添加のものが多く、敏感肌・乾燥肌でも使える。
  • 泡立てるのにコツがいる。

 

泡で出てくるタイプ

AlenKadr/Shutterstock.com

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  • ボトルの中は液体で、ポンプを押しでてくる過程で泡になる。
  • 濃密な泡から柔らかくキメの粗い泡がある。
  • 便利な一方、泡立ちをよくするための界面活性剤等が多く配合されている。