Lesson6-6 スキンケアの基本⑥ 乳液

乳液の目的

乳液の目的は、肌のバリア機能をサポートする事です。保湿効果だけでなく、化粧水や美容液によって与えられた水分や潤いが逃げないよう、細胞と細胞を離さないよう細胞間を埋める働きをします。

クリームよりも油分の割合が少なめで、乳液は主に20〜30%の油性成分と水溶性成分にプラスαの有効成分でできています。乳液だけでは完全に肌に蓋をすることはできませんが、乳液をつけることで油分と水分のバランスを整え、乾燥から肌を守ってくれます。

乳液を使うタイミング

①年齢に合わせて使用する

乳液は油分を含み、肌の油分のバランスを整えていきますが、逆に肌自体の油分が過剰に分泌されている場合はそのバランスを崩しかねません。皮脂はニキビができ始める思春期に急激に分泌量が増加し、20代頃ピークを迎え、40代頃から減少が始まります。

油分が十分に皮脂でまかなえている10代〜20代前半は、乳液は使用しないか、量を控えるとよいでしょう。皮脂の分泌が活発な時に、さらに乳液で油分を加えると毛穴を詰まらせたり、肌表面の皮脂が酸化して肌老化を進めてしまう原因になります。

乳液は油分を含むので、年齢に合わせて使うことが重要だと覚えておきましょう。

②肌状態に合わせて使用する

肌には油分は必要ですが、それよりも水分や保湿保持成分の方が大切です。

今自分に乳液が必要かどうかは、簡単にチェックすることができます。今の肌状態で化粧水をつけ、しばらくしてもつっぱり感を感じないようであれば、しっかり肌に水分が浸透しそれを逃さない保湿機能が正常に働いている状態と言えるので、必ずしも乳液は必要ではありません。保湿成分が含まれる化粧水や美容液だけでも十分でしょう。もしくは乾燥しやすい頬や目元、口元のみに使ったり、乳液の一回あたりの量を減らして使用してみてください。

③乳液と他のアイテムの順番

美容液をつける場合、乳液は美容液をつけた後が効果的です。乳液には油分が含まれるため、美容液成分の保湿成分や有効成分にふたをする形になります。逆の順番にしてしまうと浸透が悪くなりますので、肌の中に入れたい保湿成分などの有効成分は、乳液の前に使用しておきましょう。
※美容液の中には油分を含むものもあります。その場合は、メーカーやアイテムにより順番が変わることがあります。

 

〜how to 乳液〜

  1. 化粧水と乳液のみの場合、化粧水をつけた手に水分の感触がなくなってから乳液を使います。
  2. 乳液を手のひらに適量のせます。直接肌にのせるのではなく、一旦手の平で温めます。
  3. 両手の平に広げたら乾燥が気になる頬や目元、口元、フェイスラインを中心につけましょう。※量が少なすぎると肌を擦ってしまいます。
  4. 化粧水の働きで浸透は良くなっているので、肌を擦ったり、押し付けないよう優しくつけましょう。
  5. 皮脂分泌が多いTゾーンのテカリが気になる場合やニキビができているところには、薄めに塗りましょう。

※美容液の後につける場合、すぐつけるのではなく乳液をつける前にもう一度手で顔を包み込みしっかり浸透させてから上記の要領で乳液をつけていきましょう。

 

 乳液の種類

保湿乳液

保湿に特化しているので、ベタつきが気になる場合は朝の使用を控える、または少量にする必要がある。日中は別途、日焼け止め(UVケアコスメ)を使用する。

UVカット効果を兼ねた日焼け止め乳液(日中用)

UVカット機能を備えているので、保湿効果はやや半減する。一つで保湿+UVカットできるので便利。

化粧下地効果を兼ねたティントタイプ(日中用)

一つで多機能な乳液。BBクリームやCCクリームのような効果を発揮する。スキンケア+メイクが時短できる。