Lesson3-2 肌トラブル・ニキビ②

ニキビの症状

ニキビにはその要因と状態により、①黒ニキビ、②白ニキビ、③赤ニキビ、④黄ニキビ、⑤紫ニキビに分類されています。

©koti– Fotolia

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黒ニキビ

  • 毛穴がふさがる。
  • 毛穴内の炎症は起きていない。
  • 紫外線や汚れの影響で黒く見える。
  • ふさがりを解消するには、ピーリングで角質ケアを行う。
  • 肌を清潔に保つことを心がける。

白ニキビ

  • 毛穴がふさがり、中に皮脂が溜まっている状態。
  • 肌表面に白い盛り上がりができる。
  • 中に詰まっているのはコメド(角栓)なので、清潔な手でコメドだけ出せば治ることもある。
  • アクネ菌が繁殖する。

※コメドを自分で出すには、薬局等で販売されているコメドプッシャーと呼ばれる器具を使用したり、または綿棒2本使い押し出す場合もありますが、雑菌が入り化膿する可能性や、皮膚組織を破壊し色素沈着する可能性があるため、お勧めはできません。

赤ニキビ

  • 赤く盛り上がっている状態。
  • 白血球がアクネ菌を攻撃する。
  • 抗炎症作用、殺菌作用のあるスキンケアコスメを使用し、炎症を鎮めるケアが最優先。
  • ニキビ跡にならないよう皮膚科での治療が必要。

黄ニキビ

  • 赤ニキビの炎症がさらに悪化した状態。
  • 皮膚の盛り上がりは、アクネ菌の繁殖によるもので中は膿が溜まっている。
  • 治ってもニキビ跡になりやすい。

紫ニキビ

  • 毛穴の中で膿と血液が混ざり合っている状態。
  • 増殖したアクネ菌がリパーゼをつくり、毛穴の内部組織を破壊し、真皮層にまで炎症が拡大する。
  • しこりのような感触でゴリゴリしている。
  • 黄ニキビよりもニキビ跡になりやすい。
Tom Wang/Shutterstock.com

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出来てしまったニキビ跡などのケア

ニキビ跡・・・色素沈着

  • シミの一つで、ターンオーバーを促進することで改善する。
  • 美白コスメやピーリングでケアを行う。
  • 紫外線を浴びると消えにくくなるため、紫外線対策が重要となる。

ニキビ跡・・・赤みが残る場合

  • 炎症により周辺の血液の流れが滞っている状態。
  • 血流を改善することで改善する。
  • ターンオーバーを正常なサイクルにしていくことが重要。
TRIG/Shutterstock.com

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ニキビ跡・・・クレーター

  • ターンオーバーを促進するケア行う。
  • 睡眠をしっかりとる。
  • 周辺組織が破壊され、真皮層にまでダメージがおよんでいる場合、レーザーによる治療が必要。(真皮内瘢痕しんぴないはんこんを破壊し、再構築を促す治療。)
frank60/Shutterstock.com

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ニキビケアには予防が何よりですが、できてしまったら早めのケア・対策が必要です。潰す前に皮膚科を受診し適切な処置を受けるようにしましょう。ニキビに有効な成分に関してはLesson5-4で詳しく学習します。

 

皮膚科での診察・治療

上でも学習したように、赤ニキビや黄ニキビほど炎症がひどくなると、皮膚科での治療を検討する必要があります。

保険診療が適用できる皮膚科でのニキビ治療は、抗生物質やビタミン剤、塗り薬や漢方薬が処方されます。保険診療適用外となる美容皮膚科では、ニキビ跡ケアが充実しており、ピーリングやイオン導入で有効成分の浸透を高めたり、レーザー治療による治療なども受けられます。