ニキビの症状
ニキビにはその要因と状態により、①黒ニキビ、②白ニキビ、③赤ニキビ、④黄ニキビ、⑤紫ニキビに分類されています。
黒ニキビ
- 毛穴がふさがる。
- 毛穴内の炎症は起きていない。
- 紫外線や汚れの影響で黒く見える。
- ふさがりを解消するには、ピーリングで角質ケアを行う。
- 肌を清潔に保つことを心がける。
白ニキビ
- 毛穴がふさがり、中に皮脂が溜まっている状態。
- 肌表面に白い盛り上がりができる。
- 中に詰まっているのはコメド(角栓)なので、清潔な手でコメドだけ出せば治ることもある。
- アクネ菌が繁殖する。
※コメドを自分で出すには、薬局等で販売されているコメドプッシャーと呼ばれる器具を使用したり、または綿棒2本使い押し出す場合もありますが、雑菌が入り化膿する可能性や、皮膚組織を破壊し色素沈着する可能性があるため、お勧めはできません。
赤ニキビ
- 赤く盛り上がっている状態。
- 白血球がアクネ菌を攻撃する。
- 抗炎症作用、殺菌作用のあるスキンケアコスメを使用し、炎症を鎮めるケアが最優先。
- ニキビ跡にならないよう皮膚科での治療が必要。
黄ニキビ
- 赤ニキビの炎症がさらに悪化した状態。
- 皮膚の盛り上がりは、アクネ菌の繁殖によるもので中は膿が溜まっている。
- 治ってもニキビ跡になりやすい。
紫ニキビ
- 毛穴の中で膿と血液が混ざり合っている状態。
- 増殖したアクネ菌がリパーゼをつくり、毛穴の内部組織を破壊し、真皮層にまで炎症が拡大する。
- しこりのような感触でゴリゴリしている。
- 黄ニキビよりもニキビ跡になりやすい。
出来てしまったニキビ跡などのケア
ニキビ跡・・・色素沈着
- シミの一つで、ターンオーバーを促進することで改善する。
- 美白コスメやピーリングでケアを行う。
- 紫外線を浴びると消えにくくなるため、紫外線対策が重要となる。
ニキビ跡・・・赤みが残る場合
- 炎症により周辺の血液の流れが滞っている状態。
- 血流を改善することで改善する。
- ターンオーバーを正常なサイクルにしていくことが重要。
ニキビ跡・・・クレーター
- ターンオーバーを促進するケア行う。
- 睡眠をしっかりとる。
- 周辺組織が破壊され、真皮層にまでダメージが及んでいる場合、レーザーによる治療が必要。(真皮内瘢痕を破壊し、再構築を促す治療。)
ニキビケアには予防が何よりですが、できてしまったら早めのケア・対策が必要です。潰す前に皮膚科を受診し適切な処置を受けるようにしましょう。ニキビに有効な成分に関してはLesson5-4で詳しく学習します。
皮膚科での診察・治療
上でも学習したように、赤ニキビや黄ニキビほど炎症がひどくなると、皮膚科での治療を検討する必要があります。
保険診療が適用できる皮膚科でのニキビ治療は、抗生物質やビタミン剤、塗り薬や漢方薬が処方されます。保険診療適用外となる美容皮膚科では、ニキビ跡ケアが充実しており、ピーリングやイオン導入で有効成分の浸透を高めたり、レーザー治療による治療なども受けられます。